2010 Fiscal Year Annual Research Report
サウンドスケープデザインにおける住民の参加と主体性に関するフォーマル理論の構築
Project/Area Number |
20510045
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Research Institution | Okinawa National College of Technology |
Principal Investigator |
西村 篤 沖縄工業高等専門学校, メディア情報工学科, 准教授 (70413888)
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Keywords | 環境影響評価 / 環境政策 / 環境マネジメント / サウンドスケープデザイン |
Research Abstract |
【目的】本研究はサウンドスケープデザインに関して、その最も重要な特徴である「住民の参加と主体性」に着目し、環境マネジメント一般にも応用可能なフォーマル理論の構築を行なうことを目的とする。【具体的内容】本研究の全体的計画は、事例の調査(平成20年度)、領域密着理論の構築・検証(平成21年度)、およびフォーマル理論の構築(平成22年度)の3段階から構成される。平成22年度は、当初の計画の通り、フォーマル理論の構築を行った。まず、調査した事例に関する総括を行い、国際生態音響学会議で発表を行い成果を広めるとともに、専門分野の内外の研究者から有益な示唆を得ることができた。また、総括された知見は、サウンドスケープや音環境の領域だけでなく、他の感覚環境デザインの領域、すなわち、視覚的、嗅覚的などのデザイン領域などの知見との関連も含め、環境マネジメント一般にも応用可能なフォーマル理論を構築した。結果については今後、論文や報告書の形で公表する予定である。【意義と重要性】本研究の理論は、調査から得られたデータとの対話から構築することに意義がある。サウンドスケープデザインの領域では、事例が少ないだけでなく、事例間の比較研究など、十分な検討がほとんどおこなわれてこなかった領域であり、代表的事例の共通点の分析から理論を組み立てるできたことは重要である。また、聴覚以外の分野でも感覚的環境資源は重要視されており、音環境以外の領域や、環境マネジメントも視野にいれたフォーマル理論を行ったことは重要である。
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Research Products
(2 results)