2008 Fiscal Year Annual Research Report
地震学のアウトリーチにおける社会のニーズとノイズの研究
Project/Area Number |
20510170
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
辻 宏道 The University of Tokyo, 地震研究所, 准教授 (00431825)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
勝俣 啓 東京大学, 地震研究所, 准教授 (10261281)
大木 聖子 東京大学, 地震研究所, 助教 (40443337)
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Keywords | アウトリーチ / 地震学 / アンケート調査 / インターネット調査 |
Research Abstract |
本研究は、地震学のアウトリーチにおいて、受け手となる社会の期待(ニーズ)や、ノイズとなる「地震雲」等の受容状況等を調査し、地震学の成果をより確実に社会還元することを目的とする。初年度は基礎調査として、地震に関心の高いグループや一般のグループへのアンケート調査を行った。1.地震研究所公開講義聴講者への調査(2008年7月30日、回答数:481)。大きな揺れを30%が経験。用語の認知度は、緊急地震速報(98%)、長周期地震動(66%)、低周波微動(61%)等。地震研究に一番期待するのは、地震発生予測(42%)、基礎研究(28%)、震災軽減方法(21%)、揺れ被害予測(8%)。週刊誌等の地震の噂が気になる人(52%)は、気にならない人(45%)より多い。地震研究は役立っている(87%)、役立っていない(9%)との評価。2.インターネット調査(2009年3月2〜4日)。全国20代〜60代の登録モニター各200名、合計1049名から回答を得た。大きな揺れは49%が経験。用語の認知度は、緊急地震速報(93%)、長周期地震動(43%)、低周波微動(40%)等。地震研究に一番期待するのは、地震発生予測(53%)、揺れ被害予測(21%)、震災軽減方法(20%)で、基礎研究(5%)は低い。週刊誌等の地震の噂が気になる人は(41%)は、気にならない人(57%)より少ない。地震研究は役立っている(68%)、役立っていない(24%)との評価。怖いものは、地震(92%)、火事(72%)、新型インフルエンザ(66%)等で、地震は依然怖いものの代表である。3.この他、アウトリーチ手法に関する文献調査や、国内外でアウトリーチに取り組む機関への聞き取り調査を行った。
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Research Products
(1 results)