2009 Fiscal Year Annual Research Report
土砂氾濫を伴う浸水被害の早期警戒避難システム構築に関する研究
Project/Area Number |
20510176
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
橋本 晴行 Kyushu University, 大学院・工学研究院, 准教授 (70117216)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横田 尚俊 山口大学, 人文学部, 教授 (10240194)
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Keywords | 危機管理 / 自然災害 / 洪水 / 水災害 / 防災 / 減災 |
Research Abstract |
本研究は、福岡都市圏流域の河川を対象とし、リアルタイム降雨・水位情報と気象庁による降雨予測情報を併用した、土砂氾濫も考えた浸水被害早期予測システムの構築を図るとともに、それに基づいた避難システムのあり方について検討を行うものである。平成21年度は、以下のふたつの課題について研究を実施した。 (1) 福岡都市圏流域における浸水被害予測システムの開発 福岡市の中心地の天神地区を流れる那珂川下流域を対象とし、1999年6月29日の集中豪雨を想定降雨として、密集市街地における浸水被害の予測システムについて検討した。まず、Dynamic Waveモデルに基づく不定流計算を行い、河道の任意地点における洪水位予測と、家屋が密集した河岸における越流量公式の提案を行った。次に、建物密度を考慮した平面2次元氾濫計算を行い、地上・地下空間(地下街および地下鉄駅)を一体化した浸水被害の予測システムを構築した。さらに、土砂を含む氾濫計算法についても検討した。 (2) 避難システム構築に関する研究 2003年九州豪雨災害、2006年鹿児島北部豪雨災害、2009年中国・九州北部豪雨災害など複数の豪雨災害を対象に、災害の時間的な経緯、地域の被災経験および地域社会(コミュニティ)の特質と避難行動との関係について、関連データを収集・整理し、分析を行った。被災経験の活用やコミュニティ・レベルでの対応など地域資源を動員することによって、住民の迅速な避難行動や有効な緊急対応行動を促すことが可能である点を明らかにした。
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Research Products
(7 results)