2008 Fiscal Year Annual Research Report
フィリピン南部の武力紛争:紛争当事者の動向分析を中心に
Project/Area Number |
20510231
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
石井 正子 Osaka University, グローバルコラボレーションセンター, 特任准教授 (40353453)
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Keywords | 地域研究 / フィリピン / 紛争 / イスラム |
Research Abstract |
次の3つの紛争アクターに関して、次の調査を実施した。 1.MILF (1)和平交渉過程の分析 1997年以降の政府とMILFとの和平交渉に関する文書や決議文、各委員会に関する文書、共同声明、ガイドライン等の収集をし、分析を開始した。2008年8月に「先祖伝来の土地に関する覚書(MOA-AD)」が締結されなかったことに関連して紛争が拡大し、和平交渉が暗礁に乗り上げた。2008年8-9月におきた紛争の動向を時系列にまとめた。 (2)紛争・停戦・停戦破綻のサイクル 1996年以降にMILFと国軍との間に発生した主な紛争に関する詳細な情報を収集した。 2.MNLF Council of15 Council of15のうち、2名にインタビューを行った。 3.MNLFミスワリ派 2005年2-3月にスルー州で起きたMNLFと国軍の衝突に関して情報収集を行った。また、この紛争でMNLF側の指導者であったマリク司令官とMNLFスルー州革命委員会議長のカイド・アジブンに関する新聞記事を収集した。
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Research Products
(5 results)