2012 Fiscal Year Annual Research Report
ウェーバーの宗教論と、同時代の諸宗教論との比較を通じた、宗教についての多角的研究
Project/Area Number |
20520010
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
横田 理博 電気通信大学, 情報理工学部, 准教授 (10251703)
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Project Period (FY) |
2008-04-08 – 2013-03-31
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Keywords | 倫理学 / 比較思想 / 宗教学 / 社会学 / Max Weber |
Research Abstract |
(1) ウェーバーとほぼ同世代で同じ時期にベルリンに滞在していた森鴎外に関して、そのショーペンハウアー論やニーチェ論を考察した。当時の日独関係のあり方についても併せて考察した。 (2) ショーペンハウアーの『意志と表象としての世界』を読み、古代インド思想を西洋思想とリンクさせる彼の先駆的な試みを明らかにし、そのニーチェ・ジンメル・西田幾多郎らへの広範な影響を追うとともに、ウェーバーの原始仏教論との関わりについて検討した。 (3) ウェーバーの『法社会学』を読み、“実質的な正義と形式的な法との相剋関係”を主題とするその全体像を明らかにし、併せて宗教社会学との共通の論点を照射した。 (4) 2013年3月、ミュンヘンのバイエルン学術協会に赴き、Edith Hanke博士のもとで、マックス・ウェーバーの旧蔵書を閲覧し、主として、ゲオルク・ジンメルの『宗教』へのウェーバーの書き込みを調査した。ハイデルベルク大学のWolfgang Schluchter教授にも面会し、研究上のアドバイスを得た。 (5) 2012年9月16日、武蔵野大学の日曜講演会にて「マックス・ウェーバーの比較宗教社会学」と題する講演をおこなった。2010年11月の第三回ドイツ-日本社会学会での講演内容「ニーチェからウェーバーへ――『ルサンティマン』説をめぐって」を茨木竹二編『ドイツ社会学とマックス・ヴェーバー――草創期ドイツ社会学の固有性と現代的意義』(2012年10月、時潮社)に発表(299~331頁)。「勢力尚雅(編)『科学技術の倫理学』(2011年、梓出版社)について」を電気通信大学編『電気通信大学紀要』第25巻第1号(通巻41号)に発表(2013年2月、9~22頁)。2013年3月9日、早稲田大学でおこなわれたヴェーバー法理論・比較法文化研究会にて、「ウェーバーの法社会学に関して」と題する口頭発表をした。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)