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2009 Fiscal Year Annual Research Report

20世紀の形而上学(ハイデガー、ウィトゲンシュタイン、アインシュタイン)

Research Project

Project/Area Number 20520021
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

細川 亮一  Kyushu University, 人文科学研究院, 教授 (10091208)

Keywords形而上学 / 自然学を超えて / 存在論-神学
Research Abstract

研究目的は、20世紀の思想を、ハイデガー、ウィトゲンシュタイン、アインシュタインを中心にして、形而上学という視点から捉え直すことである。形而上学という視点は、20世紀の思想をギリシア哲学以来の伝統のうちに位置づけることを可能にする。
21年度はウィトゲンシュタイン『論考』が「自然学を超えて」と「存在論-神学の二重性」という二つの意味において形而上学であることを示した。「私が形而上学を軽蔑していると思わないで欲しい」(1930年)と語るウィトゲンシュタインは、ハイデガー『形而上学とは何か』に共感を感じる。「ハイデガーが存在と不安によって考えていることを、私は十分に思い描くことができる」(1929年12月)。ハイデガーもまた『論考』に形而上学という視点から言及している。さらにプラトン『テアイテトス』のうちに、ハイデガーは存在理解の次元を見出し、ウィトゲンシュタインは論じるべき問題を見出した(『探究』46、48、50、518、『心理学の哲学』180)。二人が相互言及をし、『テアイテトス』において出会うのは、形而上学という問題圏においてである。二人が出会う場の検討を通して、形而上学の意味、さらに「形而上学の克服」(ハイデガー)や「反形而上学」(ウィトゲンシュタイン)の真の意味が明らかになった。

  • Research Products

    (1 results)

All 2010

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 最高善の促進は要請である2010

    • Author(s)
      細川亮一
    • Journal Title

      哲学年報 69

      Pages: 83-111

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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