2009 Fiscal Year Annual Research Report
京城帝国大学と台北帝国大学の設立と廃校の思想史的意義
Project/Area Number |
20520073
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
高坂 史朗 Osaka City University, 大学院・文学研究科, 教授 (20170178)
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Keywords | 東アジア / 思想史 / 京城帝国大学 / 台北帝国大学 / 植民地教育政策 / 比較思想 |
Research Abstract |
本年度は韓国を中心に調査研究を行った。6月25日釜山大学主催国際シンポジウム「近代における東アジアの古典形成」が行われた。参加者は韓国・中国・ベルギー・タイ・日本の研究者であった。高坂史朗は「東洋と西洋という課題」(〓〓〓 〓〓〓 〓〓〓〓〓 〓〓)というテーマで発表した。釜山大学の研究者とりわけ主催責任者の朱〓淳教授と研究交流を行った。さらに、その折にソウル大学中央図書館6Fに京城帝国大学時代の図書が所蔵されていることを的また閲覧方法などの情報をソウル大学関係者から得た。 1月17日大阪大学主催で韓国・江原大学校李光来教授、金善姫教授、李基原講師が来訪研究発表を行った。その「臨床哲学」の議論に参加した。現在、李光来著『韓国の西洋思想受容史』の翻訳作業を行っているが、その翻訳上の問題点を質問し、さらに本研究課題の「京城帝国大学」について、および日本帝国による植民地時代の朝鮮の教育政策の諸状況を議論した。 関連する研究として、9月13日京都大学で日本宗教学会が行われたが、そのパネルセッション「西田幾多郎の宗教思想」において「内在的超越の宗教観-束アジアの宗教との対比において」という発表を行った。これは1945年に西田幾多郎が書いた最後の論文「場所的論理と宗教的世界観」の宗教観と東アジア宗教観を対比させて論じたものである。 本年度の前半は新型インフルエンザの影響で海外出張を控えたり、あるいは予定していた国際シンポジウム(台湾およびドイツ)が変更・延期となった。そのため研究の推進方向を変更し、文献収集を重点に行った。
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Research Products
(3 results)