2008 Fiscal Year Annual Research Report
実演データの統計処理に基づいた歌舞伎および落語における世代移行の構造比較
Project/Area Number |
20520151
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Research Institution | Statistical Information Institute for Consulting and Analysis |
Principal Investigator |
坂部 裕美子 Statistical Information Institute for Consulting and Analysis, 研究開発本部, 研究員 (50435822)
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Keywords | 伝統芸能 / 歌舞伎 / 落語 / データベース / 統計 |
Research Abstract |
1研究初年度に当たり、基礎となるデータの整備を行った。 (1)入手済みの、落語の顔付けデータベース(画像)の判読およびテキストデータ化当初計画通り、業務を研究補助者に委託の上、集計用データベースを作成した。 (2)落語興行データベース完備のための元データの購入、テキストデータ化 定席以外の代表的落語会(東京落語会・落語研究会・東横落語会など)の出演者データを「ご存じ古今東西噺家紳士録」より抜き出してデータベース化した。権威ある落語会には技量の劣る落語家はほとんど出演しない。さらに、このデータは数十年の歴史を持つ各落語会の出演者をほぼ網羅している。そこで、これを集計用に整備することにより、長期間にわたる、ある程度「実力」の目安となるデータを作成した。 (3)日本俳優協会作成の歌舞伎興行データベースの内容を精査し、集計用に役者名の表記の統一(旧字を新字にする、「團十郎11」などの「何代目か」の表示を半角に統一するなど)を行った。 2分析の視座を確定するために、該当分野の専門家へのヒアリングを行った。 現役の落語家、そして演芸評論家に現在の落語界の現況および想定される留意点(落語協会分裂騒動前後の定席の動き、落語協会と落語芸術協会の志向的相違など)、さらに、比較対象として上方落語の寄席定席支配人に、(東京では当たり前である)定席の存在価値や、東京の定席との運営上の相違点などをヒアリングした。
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