2011 Fiscal Year Annual Research Report
児童文学・絵本の創作・伝達に関わる実践的活動とその基礎となる作品分析の研究
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20520191
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Research Institution | Baika Women's University |
Principal Investigator |
香曽我部 秀幸 梅花女子大学, 文化表現学部, 教授 (70460946)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 康子 梅花女子大学, 文化表現学部, 教授 (60299005)
鵜野 祐介 梅花女子大学, 文化表現学部, 教授 (10269970)
田中 裕之 梅花女子大学, 文化表現学部, 教授 (20268478)
近藤 眞理子 梅花女子大学, 文化表現学部, 教授 (70234953)
畠山 兆子 梅花女子大学, 文化表現学部, 教授 (50172911)
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Keywords | 児童文学 / 絵本 / 文庫活動 / 子育て支援 / わらべうた / 物語理解 / 子ども学 / ストーリーテリング |
Research Abstract |
平成23年5月から7月にかけて「こどもの本フェスタ2011」と題する児童文学・絵本の創作と伝達に関わる実践的な取り組み3種類を行った。5月21日(土)鈴木まもる氏(絵本作家)講演会「絵本と鳥の巣と現代社会の不思議」(学内)、6月25日(土)~26日(日)「学生制作絵本作品展」(豊中市千里文化センター「コラボ」)、7月17日(日)村上康成氏(絵本作家)「絵本創作ワークショップ」(学内)である。本学学生のみならず、高校生や親子連れなど多くの市民の方々に楽しんでいただくことができた。また、11月13日(日)には「こどもフェスタ」を開催し、上遠恵子氏(日本レイチェル・カーソン協会会長)講演会や小西貴士氏写真展、映画上映会など、「センス・オブ・ワンダー」を失わず豊かに持ち続ける上で児童文学や絵本の鑑賞や創作が大切な役割を担っていることについて、学生が市民の方々と一緒に学ぶ機会を持った。さらに、2月3日(金)には、わらべうた実践家の落合美知子氏の「絵本とわらべうたのワークショップ」を午前・午後2か所、子育て支援サークルと梅花幼稚園で開催した。一方、本学と同じ学校法人梅花学園の梅花幼稚園園児を対象とする文庫活動「こうめ文庫」を年間通して行い、学生たちには幼児への絵本や物語の伝達に関する理論と技術を学ぶ貴重な場となった。こうした行事や実践の基盤となる作品分析の研究成果については、下欄「13.研究発表」の項において具体的に提示する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
「こどもの本フェスタ」や「こどもフェスタ」に数多くの本学学生や高校生、一般市民の方々が参加され、これらのイベントを通して児童文学や絵本の大切さを実感していただけたことが、寄せられた感想などから明らかになったため。
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Strategy for Future Research Activity |
フェスタやワークショップといったイベントを昨年度に引き続き実施するとともに、これを日常的・継続的な活動と有機的に結び付け、学生や一般市民の方々の児童文学や絵本に対する関心をより高めていくための工夫が必要となる。演習科目や実習科目の中で、学生自らがイベントの企画を立案したり、イベシトの中で上演する人形劇や紙芝居、絵本読み聞かせなどのパフォーマンス技術を身につけたりできるよう、授業計画にも工夫を凝らしていくことが求められる。
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Research Products
(6 results)