2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20520213
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
加藤 雄二 Tokyo University of Foreign Studies, 外国語学部, 准教授 (60224549)
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Keywords | アメリカ文学 / アメリカ文化 / ゴシック / 批評理論 / 精神分析 / ホーソーン / フォークナー / ポー |
Research Abstract |
19世紀作家Nathaniel Hawthorneについて、アメリカ・ナサニエル・ホーソーン協会主催の学会で研究発表を行い、各国の研究者と意見交換を行った。論文として公表する予定である。アメリカ・ゴシック小説と人種問題の関わりを、美学的、歴史的に議論するために、10月にアメリカ、Southeast Missouri State Universityのフォークナー研究センターで行われた、William FaulknerとKate Chopinについての国際学会に参加し、研究発表を行った。また、6月の学会での研究の延長として、アメリカ現代文学および批評とゴシック・フィクションとの関わりを共同研究のなかで深く論及するために、マサチューセッツ、ウィートン・カレッジ教授で、ナサニエル・ホーソーン協会役員Samuel Coale教授を御招聘し、外語大、龍谷大学、広島大学などでセミナーを開催した。筑波大学教授鷲津浩子氏、広島大学教授新田玲子氏や各大学の大学院生も参加し、研究発表を行うなどした。研究代表者は、現代の理論的作家Don DelilloとWilliam Faulkner、Nathaniel Hawthorneを、アメリカ的ゴシック・ロマンスの形式と現代批評の観点から論じる研究発表を行った。参加者たちの論考を集めた論集などを発表する予定である。研究・教育活動として、多数の学生、教員の利益になる共同研究活動が実施できたと思われる。1月には、2009年10月に開催される、エドガー・アラン・ポー生誕200周年記念学会のために研究発表計画を作成し、アメリカ・ポー学会に提出し、受理された。3月には、イギリスの日系作家Kazuo Ishiguroのゴシックについての論考を、外語大・総合文化研究所の機関誌に発表した。
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Research Products
(3 results)