2008 Fiscal Year Annual Research Report
シェイクスピア劇の材源と改作に関する翻訳プロジェクト研究
Project/Area Number |
20520232
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
大和 高行 Kagoshima University, 法文学部, 准教授 (30253371)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 潤司 鹿児島国際大学, 国際文化学部, 教授 (10258676)
杉浦 裕子 志學館大学, 人間関係学部, 講師 (50412846)
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Keywords | シェイクスピア劇の材源と改作 / 『じゃじゃ馬馴らし』 / 『スコットランド人ソーニイ』 / ジョン・レイシー / 『終わりよければすべてよし』 / 「ナルボンヌのジレッタ」 / 『悦楽の宮殿』 / ウィリアム・ペインター |
Research Abstract |
本年度は、研究代表者である鹿児島大学法文学部の大和高行が中心となり、シェイクスピア劇の材源と改作に関するテクストの拡充作業を進めていった。また、シェイクスピアの『じゃじゃ馬馴らし』の改作として知られる、ジョン・レイシーの『スコットランド人ソーニイ』の訳出済み原稿を研究分担者全員が参加する研究会での討議を経て練り上げながら、作品の注釈・解説を含めた編集作業を進めた。更には、志學館大学の杉浦裕子講師を編集担当者として、ウィリアム・ペインターの『悦楽の宮殿』の第38話に収められた「ナルボンヌのジレッタ」を訳出し、シェイクスピアの『終わりよければすべてよし』との比較を行った。研究成果の公開については、大和が、2008年10月11日に岩手県立大学で開催された第47回シェイクスピア学会において「Sauny the Scot(1667)にみる新たな喜劇性について」というタイトルで口頭発表を行い、その原稿に加筆修正した論文「Sauny the Scot(1667)にみる新たな喜劇性--イングランド、スコットランド、そして「インド」--」を鹿児島大学法文学部紀要『人文学科論集』69号に載せた。また、研究グループを中心とする共著論文「ウィリアム・ペインター作「ナルボンヌのジレッタ」論」を、鹿児島大学大学院人文社会科学研究科紀要『地域政策科学研究』第6号に載せた。シェイクスピア劇の材源と改作に関する作品の訳出に当たっては、月に1度の頻度で大和研究室において例会を開き、それぞれの持ち回り担当箇所の翻訳を、つぶさに検討している。訳出作業では、訳は正確か、日本語表現として十分にこなれていて、台詞としての通りがいいか、などの点に注意しながら、参加メンバー全員が忌憚のない意見を相互に出し合って、真剣に取り組んでいる.
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Research Products
(3 results)