2010 Fiscal Year Annual Research Report
シェイクスピア劇の材源と改作に関する翻訳プロジェクト研究
Project/Area Number |
20520232
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
大和 高行 鹿児島大学, 法文学部, 准教授 (30253371)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 潤司 鹿児島国際大学, 国際文化学部, 教授 (10258676)
杉浦 裕子 鳴門教育大学, 大学院・学校教育研究科, 講師 (50412846)
山下 孝子 鹿児島国際大学, 経済学部, 准教授 (70224623)
丹羽 佐紀 鹿児島大学, 教育学部, 准教授 (40244272)
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Keywords | シェイクスピア劇の材源と改作 / コリー・シバー / 『リチャード3世』 / 『第二の乙女の悲劇』 / ウィリアム・ペインター / 『ロミオとジュリエッタ』 |
Research Abstract |
本年度は、研究代表者である鹿児島大学法文学部の大和高行が中心となり、シェイクスピア劇の材源と改作に関するテクストの拡充作業を進めていった。また、大和を中心として、シェイクスピアの『リチャード3世』の改作として知られる、コリー・シバーの『リチャード3世』の訳出を進めた。研究成果の公開については、鹿児島国際大学国際文化学部の小林潤司教授が論文「監禁と解放の劇場-『第二の乙女の悲劇』のダブルプロット構造の再検討」を、『英文学研究支部統合号』(日本英文学会)第3号に、大和が論文「コリー・シバー作『リチャード3世』におけるアン求愛の場面の劇作法」を、鹿児島大学大学院人文社会科学研究科紀要『地域政策科学研究』第8号に、鳴門教育大学大学院学校教育研究科の杉浦裕子講師を中心とする研究グループの共著「ウィリアム・ペインター作『ロミオとジュリエッタ』論-翻訳と解説」を、『鳴門教育大学研究紀要』第25巻に載せた。また、鹿児島大学教育学部の丹羽佐紀が第49回シェイクスピア学会(福岡女学院大学)において「『ロミオとジュリエット』におけるロレンス修道士と薬屋の関係をめぐって-二人の役割の同質性とその宗教的背景-」の題目で口頭発表を行なった。大和を中心とする研究グループの共著シェイクスピア劇の材源と改作に関する作品の訳出に当たっては、月に1度の頻度で大和研究室において例会を開き、それぞれの持ち回り担当箇所の翻訳を、つぶさに検討している。訳出作業では、訳は正確か、日本語表現として十分にこなれていて、台詞としての通りがいいか、などの点に注意しながら、参加メンバー全員が忌憚のない意見を相互に出し合って、真剣に取り組んでいる。
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Research Products
(5 results)