2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20520321
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
今野 喜和人 Shizuoka University, 人文学部, 教授 (70195915)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田村 充正 静岡大学, 人文学部, 教授 (30262786)
南 富鎭 静岡大学, 人文学部, 教授 (30362180)
桑島 道夫 静岡大学, 人文学部, 准教授 (80293588)
花方 寿行 静岡大学, 人文学部, 准教授 (70334951)
山内 功一郎 静岡大学, 人文学部, 准教授 (20313918)
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Keywords | 比較文学 / 比較文化 / 翻訳 |
Research Abstract |
異文化間に生じる「恋愛」、「結婚」を扱った世界各国の近現代文学、および「恋愛」。「結婚」を語る諸言語テクストの影響関係や翻訳において生じる誤解を分析し、これらの作品の設定や執筆された時代の歴史・科学・思想的背景に関する研究と絡めて、現代におけるナショナリティ・文化・エスニックグループ・ジェンダー・世代・ミリュー等々の間の政治的・社会的支配/被支配の構造と「異文化理解」にまつわる諸問題について、各研究分担者がそれぞれの領域を調査研究した。関係の文献を渉猟した他、国内国外の図書館等でも調査を行った。海外調査としては、今年度は山内がアメリカ、桑島が中国、エゲンベルクがドイツに赴いており、来年度はさらに今野がフランス、花方がキューバに渡る予定である。 各分担者の研究進行状況については毎月1回の定例研究会を開いて報告し合ったが、それ以外に分担者以外の研究者も招いて特別研究会を3回開催した。そのうちで芥川賞作家の楊逸氏を招いて行った公開講演会では、当研究グループの問題意識が一般の市民とも共有しうることが確認できた。また、研究分担者を中心に発行している研究誌『翻訳の文化/文化の翻訳』第4号(2009年3月発行)やその他の媒体においてそれぞれの研究成果を発表した。 今年度は分析対象の絞り込みや問題の整理が中心だったため、研究グループを統括した形での具体的成果を挙げるのは難しいが、グローバル化が進む現代こそ、「翻訳」が文化芸術領域のみならず、人間と人間の交流のあらゆる場面で重要な役割を演じていることが今さらながらに確認できたといってよかろう。
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Research Products
(15 results)