2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20520412
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
岸江 信介 The University of Tokushima, 大学院・ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部, 教授 (90271460)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中井 精一 富山大学, 人文学部, 准教授 (90303198)
佐藤 高司 共愛学園前橋国際大学, 国際社会学部, 准教授 (80390409)
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Keywords | 方言 / 都市言語 / 言語接触 |
Research Abstract |
本研究の目的は、大都市圏の言語が地域言語に与える影響についてその要因を取り上げ、今析を行い、大都市圏の言語が地域方言の形成や変容にどのように関わってきたかを考察し、解明することである。 21年度の「研究実施計画」では大都市である大阪の言語に焦点をあて、岸江と中井が中心となって『大阪のことば地図』(和泉書院,2009)をまとめた。これは、徳島および富山で現在進行中の世代別調査結果との比較を行う上で意味が大きい。世代調査結果の結果から各地の伝統方言が単なる共通語化による変化のみならず、大都市大阪の影響を受けて、どのように変わってきているかに焦点をあててみた。 なお、徳島、富山、前橋においては、計画通り、ほぼ世代別調査も完了しつつある。 また、21年度では、20年度から進めてきた、大都市圏からの影響をみるために行ってきた若者を対象に行った新方言の全国新方言アンケート調査を終え、地図67枚がほぼ完成した。各図には現在、大都市圏と地方との関連で全国分布に関する簡単な解説をつけているところである。 各地方都市(徳島・富山・前橋各市)では世代調査を通じて伝統方言の消失を考察することを念頭に入れているが、一方、全国の新方言調査では、若い入々の言語が対象になっている。このように調査対象を違えることで、地方都市言語の形成がどのような軌跡を辿っているか、分析を試みた。
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Research Products
(12 results)