2010 Fiscal Year Annual Research Report
e-Learningによる外国人のための漢字教育システムの研究
Project/Area Number |
20520470
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
林 敏浩 香川大学, 総合情報センター, 教授 (90264142)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山崎 敏範 香川大学, 工学部, 名誉教授 (10036022)
富永 浩之 香川大学, 工学部, 准教授 (80253251)
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Keywords | 漢字学習 / 日本語教育 / e-Learning / 漢字学習ポータル / 漢字学習システム / e-Learningシステム / 統合型漢字学習環境 / 外国人学習者 |
Research Abstract |
本研究では外国人の漢字教育を対象としてe-Learningシステムを開発する。漢字を覚えるだけなく、その部分構造の理解や日本語文中で適切に漢字を使用できる能力を身に付けることのできるe-Learning環境の設計・開発を目的とする。今年度は、(1)DBMSを利用するe-Learningシステムの開発、(2)対象となる外国人学習者の特性に応じた学習制御機構の設計・開発、(3)e-Learningシステムの利用実験と改良を実施した。 主たるシステム実装として、今年度は特に、本e-Learningシステムのインタフェースとなる漢字学習ポータルを設計・開発した。漢字学習ポータルは(1)のDBMSと連動した複数の漢字学習サブシステムを学習者に提供する。このため、学習者は本e-Learningシステムで自由の漢字学習サブシステムを選択して学習できる。しかし、漢字初学者は適切な漢字学習サブシステムの選択が難しい。このため,漢字学習ポータルは各々の学習者の学習進行を支援する機能を持つ。また、(2)の外国人学習者の特性に応じた学習制御も行える仕組みを実現した。これらの機能を有する学習者ポータルは、インタネット上での利用を想定して、Webベースインタフェースを持ったアプリケーションとして学習者に提供される。(3)については、適切な被験者の確保が難しかったので試用実験にとどまったが、今後のシステム改良の知見を得た。 また、関連して、本システムでは種々のユーザが想定できるので、漢字学習のきっかけを与えたり、学習進行についてアドバイスを行ったり、さらに,漢字学習に興味をなくした学習者に対してフォローするユーザ(学習者を含む)のロール(役割)についても検討した。
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