2010 Fiscal Year Annual Research Report
リハーサルからタスク運用に転移する正確さに影響を及ぼす要因に関する研究
Project/Area Number |
20520494
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
伊達 正起 福井大学, 教育地域科学部, 准教授 (30259858)
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Keywords | リハーサル / タスク運用 / 形式指導 / 気づき / 学習者の意識 / 気づいた形式の運用 / 気づいた形式の学習 / 質的分析 |
Research Abstract |
昨年取ったデータの一部を質的に分析した。まずは、リハーサル直後のモニタリングによる気づきがその後のタスク運用に及ぼす影響について調べ、以下が明らかになった。 ・モニタリングによる正しい気づきが後のタスク運用に反映される場合とされない場合があった ・モニタリングによる誤った気づきが後のタスク運用に反映される場合とされない場合があった ・モニタリングによるエラーの気づきはないがタスク運用において正確な言語使用やエラー修正があった ・リハーサルで正しく使用してもタスク運用において誤った言語使用やエラー修正があった また、リハーサル前に与えた形式指導(11週間の授業内で計61種類の形式)に焦点をあて、指導がその後の学習者が運用する英語の正確さに及ぼす影響と学習者の指導効果に対する意識について調べ、以下が明らかになった。 ・学習者が「指導前は知らなかったが、今では急に話したり書いたりする時にも正しく使える」と意識し、実際に運用するようになった形式があった ・学習者が「指導前は知らなかったが、今は時間をかけると話したり書いたりする時に正しく使える」と意識し、実際に運用するようになった形式があった ・学習者が「指導前は知らなかったが、今は話したり書いたりしたものをもう一度振り替えると誤りに気づき正しく直せる」と意識しているが、実際には修正できない形式があった ・学習者が「指導前から知っていたが、急に話したり書いたりする時には正しく使えなかった。しかし、急に話したり書いたりする時にも正しく使える」と意識しているが、実際には運用できない形式があった ・学習者が「指導前から知っていたが、急に話したり書いたりする時には正しく使えなかった。今も、時間をかけると話したり書いたりする時には正しく使える」と意識しているが、実際には急に運用する時でも正しく使用できるようになった形式があった
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