2010 Fiscal Year Annual Research Report
到達度評価制度構築のための「国際基準」に準拠したロシア語総合試験開発
Project/Area Number |
20520500
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
林田 理惠 大阪大学, 大学院・言語文化研究科, 教授 (70185651)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上原 順一 大阪大学, 大学院・言語文化研究科, 准教授 (30252737)
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Keywords | ロシア語教育 / 到達度評価制度 / 国際基準準拠 / ロシア語総合試験 / 試験システムのWeb化 |
Research Abstract |
専門語学教育としてのロシア語教育改善-効果的カリキュラム作成の重要な鍵となる到達度評価制度構築に向け「国際基準」に準拠したロシア語総合試験開発・基盤整備の最終段階として 1) ロシア教育省・サンクトペテルブルク大学ロシア語検定試験センター主催「試験システムに関する言語学・方法論セミナー」に研究代表者及び分担者1名,研究協力者である本学外国人教師1名の計3名が参加,CEFR及びALTE基準による言語能力レベル評価システムに関する先端的な国際的議論を通して,これまでの期間で開発してきた「国際基準」準拠のロシア語総合試験の各技能領域における具体的な実施手順確立,高度な技術が要求される「口頭コミュニケーションカ」,「作文力」の客観的評価方法に関する知識・情報を得,さらに参加3名が国際試験官資格を取得した 2) (1)の調査結果及びこれまでに蓄積した知見に基づき本学ロシア語専攻の教育システムに適合し得る「国際基準」準拠の総合試験を開発.具体的には国際基準(CEFR基準)A1~B1の3段階レベルについて,文法・語彙,読解,聴解,作文,口頭発話の各技能領域試験を作成,2010年度1年次第1期末,学年末,2年次学年末に実施.また昨年度新規に開発した中間レベルについても内容的にさらに精査を行い,改善作業を実施し,その結果の分析,検討,問題点の明確化を行った 3) (2)の試験作成について,本学サイバーメディアセンターが提供するサーバーコンピューター及び「授業支援システムWebCT」をLMS(学習管理システム)として活用,利用者登録・問題登録・データ集計・学習履歴管理などを行い,試験実施及び試験結果データ処理・分析の効率化を実現 4) 日本ロシア文学会,第60回全国大会にて本課題の成果について発表,また日本ロシア語教育研究会主催サマーセミナーにてCEFR, ALTEの到達度評価制度に基づいたロシア語スピーキング,ライティング評価法についての発表を予定
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Research Products
(3 results)