2009 Fiscal Year Annual Research Report
音楽を使った英語教育及び異文化コミュニケーション教育
Project/Area Number |
20520505
|
Research Institution | National Institute of Fitness and Sports in Kanoya |
Principal Investigator |
宮下 和子 National Institute of Fitness and Sports in Kanoya, 外国語教育センター, 教授 (20182016)
|
Keywords | 英語教育 / 音楽 / アメリカ研究 / 異文化コミュニケーション教育 / 日米交流 / スティーブン・フォスター / 異文化翻訳 / ポップス |
Research Abstract |
研究課題に沿った研究とともに、前年度報告書に触れたYES, WE CAN-Voices of a Grassroots Movementに関する研究を続行し、大学英語教育学会等において音楽を組み込んだ研究発表を行った。 5月には、放送大学面接授業(奄美市)において、「伝え合う異文化コミュニケーション~日本語と英語」というテーマで公開特別講義を行い、地元のケーブル局も取り上げられた。また、9月には、鹿児島県内単位互換授業(「コーディネート科目」)(4日間15コマ)を「ポップスで学ぶ総合英語及び異文化コミュニケーション」というテーマで開講し、県内20数名の大学生及び一般市民が受講し、拙著『音楽で異文化コミュニケーション』と市販の教材を用い、音楽を使った英語教育と異文化理解教育を行った。10月には、「歴史とコミュニケーション」というテーマで初めて鹿児島で開催した日本コミュニケーション学会第16回九州支部大会では実行委員長を務めるとともに、「♪ YES WE CAN ♪が歌う歴史コミュニケーション」という演題で研究発表も行い、08年の米大統領選挙においてアメリカ音楽とアーティストたちが果たした草の根運動の意義を考察した。また、11月に開講した教員免許更新プログラム「英語教育と異文化理解」においては、4種類の自主教材を配布した上で実践英語教育を紹介し、参加者のプレゼンを中心にして、授業における音楽の意義について活発な議論が展開し、有意義だったとの評価を得た。 2010年2月初旬、米国ピッツバーグ大学フォスター記念館館長のルート博士より、4月に開催する初のフォスターシンポジウムへの招聘状が届いた。それを受け、2月後半、放送大学鹿児島学習センターで開講した特別講義において、フォスター音楽の意義も含み、さらに80名の受講者へのアンケートを行い、4月のスピーチへの準備を開始した。3月には、ヴァナキュラー研究会(立命館大学)における研究発表においても、死後146年たち、初めて開催されるシンポジウムの意義を解説した。また、2訂版を編集中だった『音楽で異文化コミュニケーション』にもフォスターの欄に同シンポジウムについて加筆し、刊行直後、60部をピッツバーグ大学に送付し、プレゼンに備えた。 本報告書の結論として、4月のピッツバーグ大学におけるシンポジウムでのプレゼンに対して、音楽学者、アーティスト、作家、歴史研究者、そして一般の聴衆の拍手と評価を受けたことをあげておきたい。
|
Research Products
(8 results)