2009 Fiscal Year Annual Research Report
ホームランド・ナショナリズムと国境地域の民族的マイノリティをめぐる考察
Project/Area Number |
20520638
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
川手 圭一 Tokyo Gakugei University, 教育学部, 教授 (50272620)
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Keywords | ドイツ / ポーランド / 国境地域 / 民族的マイノリティ / フォルク |
Research Abstract |
本研究は、両大戦間期のドイツで「フォルクの運動」として立ち現れたホームランド・ナショナリズムに、「国境地域」の住民がどのように向き合ったのかを、地域住民の側から捉え返すことを目的としている。 平成21年度は本研究の全体の構想のなかで、ドイツ・ポーランド国境地域におけるいくつかの具体的な分析を進めるために、両国における研究動向を跡付けたうえで、ドイツ側ではドイツ連邦文書館、旧プロイセンの史料を保管する文書館、並びにポーランド側のクラカウ、ヤゲロー大学図書館において史料の収集、分析を行う計画であった。 研究動向については、2009年夏にハンブルク大学、並びにハンブルク現代史研究所を基盤として文献の収集・分析、2009年冬にはクラクフのヤゲロー大学でポーランド側の文献収集を進めた。 具体的な調査については、かつての西プロイセン、ポンメルンを中心とした国境地域の諸問題を検討し、19世紀末から両大戦間期の同地域のドイツ系住民とポーランド系住民の関係性について考察を行なった。とりわけ、第一次世界大戦前後の国境地域の住民の社会的・政治的関係、並びにそこで生まれてきた「ナショナリズム」運動を考察した。
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Research Products
(3 results)