2009 Fiscal Year Annual Research Report
地球環境ガバナンスの国際制度設計:ポスト京都議定書交渉を題材に
Project/Area Number |
20530137
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Research Institution | The University of Shimane |
Principal Investigator |
沖村 理史 The University of Shimane, 総合政策学部, 准教授 (50453197)
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Keywords | ガバナンス / 気候変動問題 / 国際関係論 / 国際制度 / ポスト京都議定書 |
Research Abstract |
本研究の目的は、ポスト京都議定書交渉に参加しているステークホルダーのインタビューや交渉文書を通じて、気候変動問題における地球環境ガバナンスの国際制度設計にあたってどのような政治力学が働いたか、を探ることにある。そのため、平成21年度は、ポスト京都議定書作成に向けた気候変動枠組条約/京都議定書作業部会に参加して、交渉資料の収集を行った。また、資料収集と並行して、気候変動問題における地球環境ガバナンスシステム構築の一翼を担っている炭素市場の役割を検討し、その成果を論文にまとめた。 その上で、2009年12月に開催された気候変動枠組条約第15回締約国会議(COP15)に参加し光条約交渉文書を収集すると共に、参加者への聞き取りを中心とした情報収集を行った。ポスト京都議定書を作成しているまさにその現場で直接聞き取り調査を行ったため、地球環境政策研究という課題指向型研究を実証主義的に行い、学術的及び社会的にも貢献することをめざす、という本研究の目的に照らしても、非常に大きな意義があったと考えられる。 研究計画を作成した当初は、COP15でポスト京都議定書がまとまると目されていたが、実際には合意が成立せず、交渉は継続することとなった。そのため、平成22年度も現地調査を継続する。また、これまでに収集した資料やインタビューを分析し、必要に応じて地球環境ガバナンスシステムの形成に関するこれまでの仮説に修正を加え、最終成果の作成に力を注ぎたい。
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Research Products
(1 results)