2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20530301
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
根岸 秀行 富山大学, 人間発達科学部, 教授 (30192694)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 岩行 和光大学, 経済経営学部, 教授 (40247193)
丸山 幸太郎 岐阜女子大学, 文化創造学部, 教授 (40319116)
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Keywords | 産業史 / 産業集積 / 地域社会 / 中小企業 |
Research Abstract |
本研究の目的は、高度成長期の大衆消費社会化の中で進んだアパレル(既製服)の新産業部門としての自立過程について、新商品=大衆向けアパレル生産地域のキープレーヤーがどのように関わったのか、これを通じて中小企業産地型産業集積にどのように成長したのかを、動態的に解明するところにあった。 根岸(研究代表者)と鈴木・丸山(研究分担者)は、岐阜及び東京等において相互に連携をとりつつ補充調査(ヒアリング等)を行うとともに、北海道市場に関する現地ヒアリングを実施した。しかし、当年度において、期待された証言者の加齢の進行により、初年度に証言を得た事業者らに対する(オーラルヒストリーの手法に基づく)再インタビュー、また金融関係者らからの証言採取が、相当数、困難となった。この代替として、前年度に展望した北海道とのネットワーク取引に関する現地業界紙バックナンバーを見出し、さらに、当時の中央業界紙ジャーナリストからの証言を開拓した。 しかし、当初計画の遅滞により、本研究に関連する成果としては、日本アパレル産業についてその到達点から展望した、根岸の「東アジアにおけるアパレル産業の棲み分けと日本」のみとなった。現在、当初計画の達成に向け、代替資料を加味して、岐阜県の地方学会誌『郷土研究岐阜』117号等への掲載に向け、研究代表者及び分担者の共著ないし単著のかたちで取り纏めつつある。
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Research Products
(1 results)