2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20530487
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
池岡 義孝 Waseda University, 人間科学学術院, 教授 (90151274)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松木 洋人 早稲田大学, 人間科学学術院, 助手 (70434339)
木戸 功 札幌学院大学, 人文学部, 准教授 (80298182)
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Keywords | 家族社会学 / 家族研究史 / 家族学説史 / 知識社会学 / 戦後日本 |
Research Abstract |
本研究は、戦後日本における家族社会学の成立と展開を、終戦直後から1970年代にかけての約30年の時間幅のなかで検討するものである。今年度はまず、今後3年間に検討する戦後の1970年代に至るまでの家族社会学の主要な著書と論文を選定し、必要なものの一部は購入し、また論文については複写した。そうした準備作業をふまえて、今年度は、研究課題のうち戦後日本の家族社会学の「成立」についておもに検討した。文献検討の研究会では、戦後初期の1940年代後半および1950年代の戦後家族社会学の成立に関わりのある文献を取り上げた。 関係者のインタビュー調査では、戦後家族社会学の成立期の事情をご存知の方々を対象とし、予定していた大塩俊介、森岡清美、大橋薫、老川寛、湯沢雍彦らの先生方の中から、ご都合のついたいずれも明治学院大学名誉教授の大橋薫先生(1922年生まれ86歳)と老川寛先生(1930年生まれ78歳)のお二人にお願いした。お二人とも1960年前後の戦後日本の家族社会学成立期に研究者としてそれに立ち会われた経験をお持ちで、なおかつ教職歴の初期に関西の大学に奉職されていたため、関東中心ではなく関西の動向も含めて貴重なお話をうかがうことができた。インタビューはICレコーダーで録音し、テープ起こしをして活字化し、資料として保存した。また、年代がやや下の札幌学院大学の現学長の布施晶子先生へのインタビューも予定していたが、学長職が多忙のため今年度は実現できなかったので、2年目の課題としたい。 なお、2008年6月21日に東北大学で開催された比較家族史学会の第50回記念大会のシンポジウム「戦後日本の家族研究と21世紀の課題」に、家族社会学の立場から報告を求められたので、本研究課題の成果の一部を「戦前・戦後日本の家族研究と家族社会学-:連続性と非連続性、個別化と学際化」と題して発表したことも報告しておく。
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Research Products
(1 results)