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2010 Fiscal Year Annual Research Report

企業社会の変動とライフコース研究

Research Project

Project/Area Number 20530488
Research InstitutionWaseda University

Principal Investigator

嶋崎 尚子  早稲田大学, 文学学術院, 教授 (40216049)

Keywordsライフコース / 企業社会 / コーホート / 職業キャリア / 女性の雇用機会 / 転職 / 配置転換 / ワークライフバランス
Research Abstract

本研究はライフコース社会学の視点から基礎的縦断データ(具体的には、1950-1969年出生コーホート男女を対象としたライフヒストリーカレンダーを用いた月単位の履歴データ)を収集し、昇進、配置転換、離職、転職を中心としたイベントヒストリー分析を行う。さらに既に収集した1910-1949年出生者を比較対象とし、20世紀における社会変動と個人のライフコースの持続と変容過程の説明を試みている。21年度までに85名(61社・機関、男性47名、女性38名)を対象にデータを収集した。最終22年度には2つのインタビュー調査を実施し、最終成果のとりまとめと今後の研究課題の明確化を行った。第一には子どもの出生前後の夫婦の働き方に関して、育児休暇、短時間勤務などを取得したサラリーマン男女12名を対象に、半構造化インタビューを実施した。その結果、これまでに指摘されてきた課題に加えて、第二子出生時における父親の育児休暇がもつ意味、保育園と小学校とでの親ネットワークの変化、育児休暇継続と保育園入園タイミングの対立などが課題として明らかになった。第二に専門職女性の定年退職過程に関する半構造化インタビュー調査(対象4名)を行った。キャリア収束局面での職業生活の変化、家族関係、地域活動等に焦点をあて、専門職であること、女性であることの特性を男性サラリーマンの定年退職過程データとの比較から明らかにした。定年退職時の職位やそれまでの地域活動がその後のキャリアビジョンに関連している点は男性と共通していた。それ以外には、定年時の夫婦の働き方、専門職としての自負の程度が有効な説明変数であることが仮説として抽出された。
本研究課題をとおして101名のサラリーマン男女の詳細なライフコースデータを収集した。今後は、追跡調査の実施ならびに子どもの出生期、定年退職期におけるキャリアの展開に関する個別課題を検討していきたい。

  • Research Products

    (2 results)

All 2010

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] ライフコースにおける性差のゆくえ:標準化制度化、個人化を手がかりに2010

    • Author(s)
      嶋崎尚子
    • Organizer
      第二回東アジア人文学フォーラム
    • Place of Presentation
      台湾大学(招待講演)
    • Year and Date
      2010-12-10
  • [Presentation] 日本におけるライフコース研究:<多様化>のなかの標準化のゆくえ2010

    • Author(s)
      嶋崎尚子
    • Organizer
      ドイツ日本研究所日独国際学術シンポジウム
    • Place of Presentation
      明治大学
    • Year and Date
      2010-10-22

URL: 

Published: 2012-07-19  

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