2009 Fiscal Year Annual Research Report
メディア機器が子どもの家族・友人との関係に及ぼす影響に関する階層別・時系列的調査
Project/Area Number |
20530524
|
Research Institution | Yamaguchi Prefectural University |
Principal Investigator |
二村 克行 Yamaguchi Prefectural University, 社会福祉学部, 准教授 (50208261)
|
Keywords | 家族社会学 / 家族療法 |
Research Abstract |
子どもが生育期において、家族と友人とどのような関係性を築いていくのかという問題は、子どもの発達段階によって力動的に変化していく。この力動的関係性を理解していないと、家族や友人との関係性の濃淡や功罪も評価が変わってくる。家族や友人との力動的関係性のシステムが解明されないと調査の方法や分析の評価に影響が出てくる。このことは、調査をする側ばかりではなく、調査される子どもと家族や友人もこの力動的関係性に対する理解が必要となる。子どもの人格発達理論の一般性(普遍性)の研究と、問題を持つ子どもや家族の問題症状と原因の分析と改善方法の追究(個別性・特殊性)とに対する研究を2年目に主に時間を費やした。その成果は、中間報告としては、『今を生きる子どもと家族』(2009)として発表されたが、また、研究途上である。我が国の多くの研究は、子どもの人格発達理論の研究(一般性・普遍性)と、問題を持つ子どもや家族の症例研究(個別性・特殊性)の研究とを統合したものが少ない。中間報告では、この点を強調して報告した。その特徴は、家族の力動理論(システム理論)と、人格発達理論の統合として構築されていることにある。
|
Research Products
(2 results)