2012 Fiscal Year Annual Research Report
被虐待児の養育支援における包括的心理コンサルテーションシステムの開発
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20530533
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
加藤 尚子 明治大学, 文学部, 准教授 (00307977)
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Project Period (FY) |
2008-04-08 – 2013-03-31
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Keywords | コンサルテーション / 児童虐待 / 養育支援 / 児童養護施設 |
Research Abstract |
本研究は,被虐待児の養育支援を行う児童養護施設における包括的心理コンサルテーションシステムの開発の開発を目指すものである。本年度は,(1)児童養護施設における包括的コンサルテーション介入実践,(2)巡回型地域コンサルテーションの介入実践,を行った。(1)について,これまで得られた仮説に基づき,実際の児童養護施設において包括的なコンサルテーション介入を試みている。個人コンサルテーション,グループコンサルテーション,システムへの介入等,複数の介入方法を試みている。結果については,2013年度に分析,検討予定である。(2)については,地域の保育所,学童保育,小学校など,子育て支援施設へのコンサルテーション介入を試み,入所型施設養育におけるコンサルテーション機能と保育所等地域子育て支援機関における心理コンサルテーション機能との比較を行うため,調査を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
臨床実践の蓄積および機能を測定するためのデータ収集は順調に行われている。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度となる本年度は,引き続き臨床介入を行いつつ,地域における子育て支援施設へのコンサルテーションにおける機能と児童養護施設におけるコンサルテーション機能との比較を行い,養育支援におけるコンサルテーション機能の明確化を図ると共に,児童養護施設におけるコンサルテーションの特徴を明らかにする。その成果について,グループフォーカスドインタビューを行い,内容を検討する。また,地域の子育て機関におけるコンサルテーション機能との比較及び介入成果の分析を加え,包括的コンサルテーションシステムの検討を行う予定である。
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