2011 Fiscal Year Annual Research Report
小・中学校教師におけるバーンアウトのプロセスモデルの検討及び予防的介入
Project/Area Number |
20530626
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Research Institution | Joetsu University of Education |
Principal Investigator |
宮下 敏恵 上越教育大学, 大学院・学校教育研究科, 准教授 (40308226)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北島 正人 秋田大学, 教育文化学部, 講師 (30407910)
森 慶輔 足利工業大学, 工学部, 准教授 (90468611)
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Keywords | バーンアウト / 教師 / プロセス / 縦断的研究 / 小学校 / 中学校 / メンタルヘルス / モデル |
Research Abstract |
昨年度、パソコン画面上で簡便に入力し、チェックできるバーンアウトのアンケート作成を行ったが、平成23年度においては、アンケート結果の妥当性、有効性の検証のために他の尺度との関連について調査を行った。教師が自分自身の状態をチェックするためのアンケートの有効性を検討するために、基礎的なデータ収集を行った。併せてパソコン画面上でのアンケートによる自己評価結果を現場の教師はどのようにとらえるのか、予備的に検討を行った。 群馬、秋田、新潟の3県における小学校・中学校教師590名を対象に調査を行い、GHQ-30(精神健康調査票)及び日本語版K6尺度とバーンアウト尺度との関連を検討した。現在、性別、校種別、教職経験年数別に、どのような関連がみられるか、分析を進めている。また、バーンアウト尺度によってどの程度、精神的健康が予測できるかについても分析を進めている。さらに、パソコン画面上で入力し、即時に個人の結果がわかるプログラムを予備的に作成し、結果のフィードバックを現場の教師に行い、どのようにとらえるか検討した。様々な項目からのフィードバックや視覚的なグラフによる結果をみること、また即時に結果がわかることにより、自身の状態がすぐにわかり、理解がしやすくなるという結果が得られている。 また、バーンアウト危険域の得点を示した教員の縦断的調査結果を分析し、どのようなプロセスをたどるかを検討した。その結果、情緒的消耗感→脱人格化→個人的達成感の減退というプロセスをたどるという結果がみられた。 以上の研究結果を踏まえて、バーンアウト尺度を用いてどのように簡便に、即時にフィードバックを行うかを検討し、予防的介入のためのモデルを検討している。
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Research Products
(2 results)