2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20530648
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Research Institution | Kyoto Bunkyo University |
Principal Investigator |
名取 琢自 Kyoto Bunkyo University, 臨床心理学部, 教授 (10252412)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今井 〓弌 京都文教大学, 臨床心理学部, 教授 (00151655)
秋田 巌 京都文教大学, 臨床心理学部, 教授 (80192897)
禹 鍾泰 京都文教大学, 臨床心理学部, 教授 (20288682)
平田 俊明 京都文教大学, 臨床心理学部, 講師 (60434768)
佐々木 玲仁 京都文教大学, 臨床心理学部, 講師 (70411121)
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Keywords | 心理療法 / 職業環境 / 連携 / 資格制度 / 専門職 / 国際比較 / アメリカ / 韓国 |
Research Abstract |
・ 平成20年度は心理臨床家の職業環境と他専門職との連携に関する調査項目の選定、各項目と連携の具体例の英文化を行い、アメリカと韓国でインタビュー調査を実施した。 ・ まず5月〜10月にかけて、臨床心理士、精神科医がインタビュー項目案を作成した。項目には、年齢、性別、資格の種類と資格取得後の経歴、心理臨床家としての職域、勤務形態、臨床の対象とアプローチ、想定される平均的な賃金、専門職としての独立性、他専門職との連携の取り方と工夫、医師との連携でジレンマが生じうる事例への意見、専門職としての満足度、地域文化との関係、以上の項目が設定された。 ・ 当初は9月〜11月にアメリカ・テキサスA&M大学、11月〜3月に韓国での調査を計画していたが、受け入れ先との調整の結果、アメリカは2月下旬、韓国は3月下旬にそれぞれ研究者2名が訪問し、現地にてインタビュー調査を実施し、録音資料を得た。 ・ アメリカ・テキサスA&M大学では精神科医3名、クリニカル・サイコロジスト7名、その他1名、計11名にインタビューできた。韓国ではソウルで活動する心理療法家の協力を得て、心理療法家5名にインタビューを実施できた。 ・ 調査実施時期が当初予定より遅くなり、調査時期も近接したため、録音資料の文書化、日本語訳、データベース化と項目の見直し作業は、平成21年度に継続実施することとなった。 以上、インタビューの構造を策定し、英文化したこと、各国で活躍する心理療法家の生の声が収集でき、貴重な一次資料が得られたことが本年度の成果である。
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