2008 Fiscal Year Annual Research Report
1970年代以降の日本における性教育の実態とその有効性に関する研究
Project/Area Number |
20530718
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
田代 美江子 Saitama University, 教育学部, 准教授 (40297049)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
艮 香織 女子栄養大学, 栄養科学研究所, 客員研究員 (10459224)
渡辺 大輔 都留文科大学, 文学部, 非常勤講師 (00468224)
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Keywords | 性教育 |
Research Abstract |
本研究の具体的な目的は以下の3点である。第1に、1970年代以降における日本の性教育の理論と実態を歴史的な視点から解明すること、第2に、これまで性教育実践に積極的に取り組んできた教員の協力を得ることにより、量的・質的調査の両面から現在の性教育実践の具体的内容、その到達点と課題について分析・考察すること、第3に、さらにその性教育実践の有効性について、生徒を対象とした調査、性教育実践への参与観察、概存の調査との比較などによって明らかにし、性教育の必要性にゐいて実証的に明らかにすることである。これらの成果を踏まえ、現在の子ども・若者の現実に即した性教育の具体的課題と展望を提示することが、本研究の最終的な課題である。 上記の目的と研究実施計画に従い、本年度においては次の成果をあげることができた。第1の目的に関しては、72年に設立されたJASEの機関誌などを含む文献資料の収集を行い、聞き書き調査対象のリストアップを終え、半構造化面接を実施するに当たっての調査項目の最終調整を行うところまで来ている。第2の目的に関しては、当初の予定では21年度に本格的に実施予定であった教員を対象とした本格的な量的調査を実施することができた。約850部の調査票を配布し、最終的には344部を回収することができた(回収率40.5%)。すでにデータ入力作業を終え、現在、分析・解析を進めている最中であるが、7月には協力団体への調査結果の公表、8月には学会発表を行う予定で準備を進めている。第3の目的と関わって、学校への性教育実践の観察、資料収集を実施するとともに、M中学校の養護教諭の協力により、性教育の指導計画、指導案、教材等を共同で作成し、それによる実践の記録、観察、その実践を受けた生徒への、事前・事後調査などを実施した。事前事後調査により、性教育の一定の成果を確認することができた。本年度は、最終的な目的を達成するに当たっての準備年度でもあったが、特に量的調査の実施においては、当初の計画よりも進めることができ、今年度以降の研究をスムーズに進めるにあたって十分な成果をあげることができたと考えている。
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Research Products
(3 results)