2010 Fiscal Year Annual Research Report
幼稚園教員養成スタンダーズに基づく実習評価規準の開発とその活用に関する研究
Project/Area Number |
20530729
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Research Institution | Hyogo University of Teacher Education |
Principal Investigator |
別惣 淳二 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 准教授 (90304146)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長澤 憲保 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 教授 (60228004)
名須川 知子 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 教授 (50144621)
横川 和章 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 教授 (50174850)
佐藤 哲也 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 准教授 (10273814)
石野 秀明 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 准教授 (80346296)
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Keywords | 幼稚園教員養成スタンダーズ / 実習評価規準 / 教育実習指導 / 質問紙調査 / 附属幼稚園 / 教育実習 |
Research Abstract |
平成22年度の研究では、幼稚園教員養成スタンダーズとそれに基づく実習評価規準を活用し、4週間の教育実習において実習指導教諭と大学教員が実習生の到達度を評価し、実習指導に生かすとともに、それが実習生の各週の学びや成果にどのように反映するのかを質問紙調査から明らかにしようとした。 平成22年度の実習生を対象に実施した事前・4週間・事後の質問紙調査と、スタンダーズを活用しなかった平成21年度の実習生調査とを比較した結果、平成22年度に新たに「目線を合わせて幼児に接し、心通わせながら関わることができる」「状況や課題等に応じて意思決定や行為選択ができる」「教材を再構成できる柔軟性がある」において実習前・後で有意差が認められた。また、実習後の到達度を比較すると、「自然や自然物と関わり、保育に活用することができる」に有意差が認められたほか、「保育の評価を次の保育や指導計画の改善に生かすことができる」等の5項目に有意傾向が見られた。領域毎でみると、「保育計画力」に有意傾向が認められ、平成22年度の方が実習後の到達度が高くなる傾向がみられた。 また、4週間にわたる各週の実習生の到達度の変化を領域毎に分析したところ、「幼児への指導・援助力」「保育評価・改善力」「保育内容の展開力」は「第1週」から「第4週」になるにつれて到達度が高まり、「第4週」と「実習前」の間に有意差が生じた。また、「幼児理解力」と「保育計画力」は「第3週」の時点で「実習前」との間に有意差が認められた。 さらに、4週間の各週で実習生が成長したと思う資質能力の領域として最も回答が多かったのは「保育評価・改善力」であったことから、実習指導教諭から反省会等で指導を受けたことが実習生の成長に大きく影響したのではないかと考えられる。
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Research Products
(2 results)