2009 Fiscal Year Annual Research Report
沖縄祖国復帰闘争と青年団運動に関する歴史実証的研究
Project/Area Number |
20530739
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
山城 千秋 Kumamoto University, 教育学部, 准教授 (10346744)
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Keywords | 教育学 / 社会教育 / 青年団 / 祖国復帰運動 |
Research Abstract |
1. 本年度は、昨年度にAからSに大分類した資料の一つ一つについてナンバリングとデータ入力の作業を中心に行った。分類方法は「分類番号」「年月日」「表題」「作成者」「資料形熊」についてそれぞれの資料情報を入力した。前年度の作業では169箱に大分類したが、本年度ではA-1定期総会、A-2理事会、A-5青年問題研究集会、A-12女子青研、A-22常任理事会の合計18箱の整理にとどまった。残り151箱の分類とデータベース化は、次年度以降も引き続き喫緊に行わなければならない。思うように作業が進まなかった理由には、現役青年団の仕事の多忙化と、現地での作業回数の少なさがある。そのため資料箱を九州に持ち出し、整理することも検討したが、沖縄の貴重な資料を持ち出すことに抵抗感があるとして、次年度は沖縄側の協力者の数を増やして、作業を行いたい。 2. 「戦後沖縄青年運動史の証言」では、渡具地裕徳氏、宮城清助氏、比嘉正儀氏、山内徳信氏の証言をまとめ、冊子に掲載した。聞き取り調査の際に、青年団に関する資料提供を求めたが、今のところ写真関係が収集されている。 3. 聞き取り調査は、戦後初期の女子青年団OB(諸田キク子氏、伊狩典子氏、福原千代子氏)と松田幸一氏へ行った。写真資料の提供はあったが、証言を裏付ける資料の確認が追いついていないため、資料整理は急がれる。 4. 奄美の復帰運動に関する調査は、本年度では実現できなかった。まずは情報収集と人物紹介から検討していきたい。
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