2010 Fiscal Year Annual Research Report
養護教諭のヘルスプロモーションに対するパフォーマンス・エスノグラフィ的支援研究
Project/Area Number |
20530787
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Research Institution | Ryukoku University |
Principal Investigator |
秋葉 昌樹 龍谷大学, 文学部, 准教授 (30330020)
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Keywords | 保健室 / パフォーマンスエスノグラフィ / 応用演劇 / 上演型ワークショップ / 学校臨床 / 臨床教育社会学 |
Research Abstract |
本年度は、研究の最終年度として、これまでの三年間にシリーズで実施し蓄積してきた演劇ワークショップ型研究会におけるパフォーマンス・エスノグラフィー的試行を踏まえつつ、現場に支援的に関わる臨床教育社会学的研究の実践モデルを構築するべく研究を遂行した。具体的には、昨年度に引き続き(1)ワークショップ型の共同研究を一昨年度に集中的に継続実施した地域で中心メンバーとなった養護教諭グループが自主発行する冊子にコラムを連載し、学校的日常の文脈を振り返りつ意識化してもらいつつ、昨年度より新たに他地域で開始した共同研究グループにおいても、コラム連載の内容をディスカッションの糸口として議論を活性化した。 (2)(1)でも述べたように、昨年度より新たな地域で開始した共同研究グループにおいては、本研究の重要な達成課題のひとつである上演(=介入)的ワークショップを実施し、現場の日常的な文脈や学校の組織的特徴や生態学的環境を意識化する上での効果を研究参加者と共に探求した。なお一連の研究作業に際しては、昨年度より引き続きNPO法人SKITS+(スキッツプラス)の演出家などの協力を仰いだ。研究課題名にもあるとおり、研究の焦点の一つは、成果発表の仕方にも置かれていたが.その方法としてのパフォーマンス(つまりパフォーマンス・エスノグラフィ)に関しては、成果発表を研究に参加してもらった実践家とともにとり行うことで、成果発表がそれ自体として「支援的」営みとして機能しているのではないかということが臨床的に確認されたことも重要な成果のひとつと言えるようにも考えられる。 上記の研究成果の一端は、下記「研究発表」の項目で記したとおり、実践的取組の経過報告として3本の雑誌論文を公開したが、経過報告を続けてきた雑誌には、下記以外にも研究に参加してもらった実践家自身によりまとめられた論も掲載された。
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Research Products
(3 results)