2009 Fiscal Year Annual Research Report
障がいを理解するための絵本制作とインクルーシブ教育
Project/Area Number |
20530898
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Research Institution | College of Nagoya Women's University |
Principal Investigator |
平林 あゆ子 College of Nagoya Women's University, 教授 (20340226)
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Keywords | 障がい理解 / 絵本 / インクルージョン / 教育プログラム / 幼児教育・保育 |
Research Abstract |
1.障がいを理解するための絵本(以後「絵本」)を幼児教育・保育を志望する学生、保育者、障がい児の保護者らと共に制作し、その絵本をインクルーシブ保育・教育に効果的に役立てるために効果測定を行った。 2.園での読みきかせと専門家等の意見聴取のため仮製本を試みた。「絵本」は(1)「たいせつなあなたへ改訂版(24頁)2010」:ダウン症をもつ保護者の気持ちの理解と英語翻訳付き、(2)「ひとりぼっちのもにゃ(32ページ)」:ちがいの理解、(3)「しょうがい」ってなあに?(36ページ)」:障がいの理解とその支え方のヒント」、(4)「みっちゃんのいちにち(24ページ)」:ダウン症の理解、(5)「あっくんとおじいちゃん(28ページ)」:認知症の理解を制作した。既存の絵本にそれらを追加して5ヵ所の保育園で読みきかせ、園児による描画とインタヴュー(録画)、保育士へのインタヴューと質問紙、関連の専門家らに質問紙により効果測定を試みた。いずれも「絵本」の内容や表現は適切で、障がいやそれぞれの違いの理解に効果が期待できるとするものが多かった。また、A保育園では「絵本」の保護者への読みきかせにより、健常の子どもたちも障がいのある子どもたちに育てられる部分は大きいという相互理解のきっかけが認められた。このことからも、その背景となる大人も含めた障がい理解のあり方、実践方法について様々な角度から検討する必要があると思われた。それらの結果を名古屋女子大学紀要第56号(人文・社会編)等に発表した。 3.「絵本」の制作をとおして、幼児教育・保育に関わる学生らへの「障がい」を理解するための教育プログラムを更に検討追加した。 4.社会的不利な立場を理解するための市販の絵本を前年度版のに追加しリスト化した。
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Research Products
(7 results)