2008 Fiscal Year Annual Research Report
特別支援教育における国際生活機能分類児童青年期版活用のための研修パッケージ開発
Project/Area Number |
20530899
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Research Institution | The National Institute of Special Education |
Principal Investigator |
徳永 亜希雄 The National Institute of Special Education, 教育支援部, 主任研究員 (10359119)
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Keywords | 特別支援教育 / ICF-CY / 研修パッケージ0 |
Research Abstract |
(1)研究活動の概要 (1)予備研究としてこれまでの関連研修の資料を収集し、ICF-CYに関する基本的な知識と活用動向等に関する講義形式パッケージ試作版及びICF-CYの概念図を模した図(以下、「ICF関連図」)作成をとおした子どもの実態整理と支援計画作成についてのワークショップ形式パッケージ試作版を作成した。その後、主に特別支援教育にかかわる教員を対象とした研修会の中で試作版を用い、参加者に質問紙調査を依頼し、結果の検討をした。(2)第14回ICF北米協力センター会議同会議において、(1)の成果についてポスター発表をし、参加者との協議及び資料収集を行った。(3)特殊教育学会第46回大会において、成果報告と資料収集を目的とした自主シンポジウム「ICF(国際生活機能分類)の学校現場への適用V-活用のための研修と理解啓発について考える-」と題したシンポジウムを開催しか。(4)関係の文献研究や特別支援学校等への実地調査を行うととともに、関連する国立特別支援教育総合研究所「特別支援教育におけるICF-CYの活用に関する実際的研究」との連携を図り、それぞれ得られた知見を共有・相互活用するようにした。 (2)研究成果 (1)質問紙への回答傾向はICFを既に知っていたかどうかに左右される。(2)ICFを既に知っている人ほど分類項目を用いたコーディングを難しいと感じる傾向にあり、そのことはICFの概念的枠組みを用いた取組がこれまで中心的であったことが背景として考えられる。(3)ケースの理解と支援のために「ICF関連図」作成が有効である。(4)参加者のICF(含む、ICF-CY)への認知度やニーズに合わせた複数のパッケージを開発する必要がある。(5)ICF-CYとその活用に関する幅広い理解啓発が必要である。(6)CF-CY活用が寄与できる特別支援教育での課題について検討し、それらの知見を内容として盛り込む必要がある。
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Research Products
(3 results)