2011 Fiscal Year Annual Research Report
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20540251
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
佐藤 丈 埼玉大学, 理工学研究科, 准教授 (60322294)
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Keywords | 余剰次元 / 大統一理論 / 暗黒物質 |
Research Abstract |
SU(2)/U(1)=S^2という商空間を余剰次元とする6次元模型を構成した。 方法としては、Coset Space Dimensional Reductionに基づく手法を用いた。 前者に対しては、ゲージ相互作用はE6群に基づく模型と、SO(12)群に基づく大統一理論を考え、この枠組みで大変うまく標準理論が再構成されうることを示した。残念ながらゲージボソンの質量に対する予言性が高すぎ、現在の実験に合わせることはできないが、十分示唆的な模型を構築できた。 これとは別に、このような余剰次元を考える動機の一つである暗黒物質について考察するため、超対称性を入れた模型で暗黒物質に関連して、長寿命粒子とその宇宙論への寄与について考察した。 この場合、co-annihilation、という機構が必要になるが、それに伴い暗黒物質以外の荷電粒子が長寿命になること、その結果宇宙のごく初期だけでなく元素合成に影響を与える可能性が出てくる。この寄与は現在観測値が通常の予言と合わない理由を説明しうることを確かめた。 さらに、このような粒子がLarge Hadron Collider でどのように見えるか、見えた場合暗黒物質の性質に対してどのような制限が与えるか、また、荷電レプトンのフレーバーを破る崩壊とどのように関連がつくかについて調べた。その結果、Colliderで測定できる長寿命粒子の寿命と、フレーバーを破る過程の分岐費の間に強い相関があることを確認した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)