2009 Fiscal Year Annual Research Report
データ融合シミュレーションによる熱圏・電離圏変動の研究
Project/Area Number |
20540435
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
藤原 均 Tohoku University, 大学院・理学研究科, 准教授 (50298741)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野澤 悟徳 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 准教授 (60212130)
前田 佐和子 京都女子大学, 現代社会学部, 教授 (00199613)
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Keywords | 極域電離圏 / 熱圏 / EISCATレーダー / 大気大循環モデル / 数値シミュレーション / GCM |
Research Abstract |
大気大循環モデル(GCM)を用いた数値シミュレーションにより、これまでの観測から知られていた上部熱圏での特徴的な温度構造である真夜中の海度極大(Midnight Temperature Maximum : MTM)が再現された。従来の数値モデルで計算されるMTMは、振幅が極めて小さいものであったが、本研究では観測と整合的な150K程度の振幅が計算された。これは、下層大気の影響を十分に取り入れ、高次のモードの大気潮汐の影響を考慮した結果と考えられる。さらに、MTMを生成する上で、高緯度側高温領域からの流れ(移流)による効果が潮汐起源の大気の収束流に加えて重要であること、MTMによる気圧傾度力は南北風の向きの反転には影響しないであろうことが示された。このような下層大気起源の潮汐変動の影響に加えて、高緯度領域では大気重力波の影響と考えられる局所的な温度構造が時々刻々と変化する様もGCMシミュレーションにより予測されている。 EISCAT Svalbard Radar(ESR)による2007年3月から2008年2月の1年間連続観測データの解析を昨年度に引き続き進めた。従来、強い加熱源は局冠域の熱圏・電離圏領域には存在しないと考えられていたが、ESR観測によるイオン温度は電離圏経験(統計)モデルであるIRIモデルに比べ±120K程度の大振幅の日変化を示すことがわかった。これまでの我々のグループによるGCMシミュレーションの結果との比較から、局冠域での熱圏・電離圏のエネルギー収支について議論していく予定である。
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Research Products
(15 results)
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[Journal Article] Spatial evolution of frictional heating and the predicted thermospheric wind effects in the vicinity of an auroral arc measured with the Sondrestrom incoherent-scatter radar and the Reimei satellite2009
Author(s)
Oyama, S., T.T.Tsuda, T.Sakanoi, Y.Obuchi, K.Asamura, M.Hirahara, A.Yamazaki, Y.Kasaba, R.Fujii, S.Nozawa, B.J.Watkins
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Journal Title
Journal of Geophysical Research 114
Pages: doi : 10.1029/2009SA014091
Peer Reviewed
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[Journal Article] Temperature enhancements and vertical winds in the lower thermosphere associated with auroral heating during the Dynamics and Energetics of the Lower Thermosphere in Aurora (DELTA) campaign2009
Author(s)
Kurihara, J., S.Oyama, S.Nozawa, T.Tsuda, R.Fujii, Y.Ogawa, H.Miyaoka, N.Iwagami, T.Abe, K.-I.Oyama, M.Kosch, A.L.Aruliah, E.Griffin, K.Kauristie
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Journal Title
Journal of Geophysical Research 114
Pages: doi : 10.1029/2009JA014398
Peer Reviewed
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