2008 Fiscal Year Annual Research Report
気相における反応中間体イオンの新奇構造分光解析と光誘起反応制御
Project/Area Number |
20550005
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
三上 直彦 Tohoku University, 大学院・理学研究科, 名誉教授 (70004447)
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Keywords | レーザー分光 / 反応中間体構造解析 / 気相イオン / 反応制御 |
Research Abstract |
超音速分子線発生装置で生成した気相クラスターをイオン化すると、種々の新奇イオン種を効率よく発生することが出来る。その際、質量分析法と赤外分光法とを結合して新開発した物質構造解析手法を活用して、反応中間体イオンに相当する新奇イオン種の非古典的結合構造を分光解析し、量子化学理論計算手法改良に資する実験的指針を提供するとともに、その反応中間体イオン種の特異構造に関係する振動励起・電子励起を利用した新しい光誘起反応制御法を開拓する。 具体的対象として以下の物質系に注目し、上記の目標を実現する。 (1) 芳香族有機化合物の求電子置換反応や求核置換反応の反応中間体イオン種 (2) 有機化合物の質量スペクトルに現れる非化学量論的新奇結合形態フラグメント種 (3) 有機金属化合物(有機ケイ素系、有機ホウ素系)の異常原子価中間体
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Research Products
(4 results)