2008 Fiscal Year Annual Research Report
交互ヘテロ環状ホスト高分子を基とした特異的反応場の創成
Project/Area Number |
20550120
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
中本 義章 Kanazawa University, 物質化学系, 教授 (20019772)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山岸 忠明 金沢大学, 物質化学系, 准教授 (90220251)
生越 友樹 金沢大学, 物質化学系, 助教 (00447682)
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Keywords | カリックスアレーン / シクロデキストリン / ホストーゲスト包接錯体 / 環状ホスト分子 / 電子移動 / 超分子 / 電子受容性ゲスト分子 / 電子供与性ゲスト分子 |
Research Abstract |
生体は、自己組織的にミセルやチューブ状などの、精微でソフトな分子・ナノレベルの超分子構造を形成し、それにより、生命活動に不可欠なエネルギーや情報の保存・伝播等、極めて高度な機能を発現している。このような機能を示す超分子は、分子間相互作用により多数の分子から構成されている。さらに、より高機能で精巧な超分子の形成には、"鍵と鍵穴"の関係にある特異的な水素結合や、1種ではなく多種の分子間相互作用が多点的に働く必要がある。本研究では、このように生体内で見られる「"鍵と鍵穴"の関係にある特異的な水素結合」と似通った、「環状ホスト分子の空洞の大きさに応じた選択的なゲスト分子認識」に注目し、環サイズの異なる2種類の環状ホスト分子を規則的に配列した新規高分子の合成を行った。まず、カリックス[4]アレーンの向かいあう水酸基2つをブロモベンジル基に変換したモノマー1を合成した。また、カリックス[6]アレーンの向かいあう水酸基2つに末端アセチレン基を導入したモノマー2を合成した。得られたモノマー1及び2を等モル混合し、園頭-萩原反応により共重合を行うことで、カリックス[4]アレーンとカリックス[6]アレーンが主鎖状に交互に連結した新規ヘテロ環状ホスト高分子を得ることに成功した。また、合成した高分子のゲスト分子認識機能を調べるために、モノマー1及び2と類似の構造である、カリックス[4]アレーンとカリックス[6]アレーンモノマーモデルの合成を行った。
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Research Products
(5 results)