2010 Fiscal Year Annual Research Report
ncRNAを標的とした機能性アンチセンス核酸の研究
Project/Area Number |
20550147
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
尾崎 広明 群馬大学, 大学院・工学研究科, 教授 (90211820)
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Keywords | アンセンス / mRNA / 修飾核酸 / ncRNA |
Research Abstract |
本研究では、RNAの機能制御のために、修飾DNAと修飾RNAの合成を行い、それによる遺伝子発現制御実験を行った。研究目的は、RNAの機能制御を行うための修飾DNAと修飾RNAを設計・合成し、その遺伝子発現制御活性を調べ、有効なアンチセンス核酸を開発することである。本年度は、核酸切断分子を有する修飾DNAの核酸切断活性の測定、ならびに修飾RNAによる遺伝子発現制御ならびにそのmiRNA制御活性について検討した。 1.5'末端にリンカーを介して活性エステルを結合したDNAとフェナンスロリン-ポリアミン誘導体(phen)_2taeaを結合し、核酸切断分子を有するDNAを調製できた。 2.上記で調製した修飾DNAを用いて、蛍光標識化DNAの切断を行った。その結果、還元剤非存在下では、DNAの切断は確認できなかった。また、還元剤と銅(II)の存在下では、非特異的切断がみられた。さらにリンカー構造の検討が必要と考えられる。 3.siRNAの3'末端に5位置換ピリミジンヌクレオシドを導入した結果、そのRNAi活性が向上した。この分子の核酸分解酵素に対する耐性は、天然型のものに比べて高かった。 4.3'末端に5位置換ピリミジンヌクレオシドを導入したRNAのmiRNA活性を測定した。その結果、市販のmiRNAと同等の効果を持つことがわかった。
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Research Products
(4 results)