2008 Fiscal Year Annual Research Report
ドメイン配向制御を指向した有機半導体単位を含むブロック共重合体の創製
Project/Area Number |
20550160
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
荻野 賢司 Tokyo University of Agriculture and Technology, 大学院・共生科学技術研究院, 教授 (10251589)
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Keywords | ブロック共重合体 / 垂直配向 / シリンダー / 光電変換 / 有機半導体 / トリアリールアミン |
Research Abstract |
本申請課題では、ポリチオフェンやポリアリールアミンのようなドナー性のp型高分子半導体の末端を化学修飾し、ドナー性高分子とアクセプター性部位が形成する界面構造をその方向性も含めて自己組織的に制御する手法の確立を目的としている。平成20年度は主として、ポリトリアリールアミンとポリオキシエチレン(PEO)のブロック共重合体を合成し、詳細に分子構造解析を行った。そのために新しく2官能型のモノマーを合成し、パラジウム触媒によるC-Nカップリング反応により高分子とした。重合の停止剤もしくは開始剤としてPEOの末端にブロモ化したフェニル基を有する化合物を合成し、ブロック共重合体の作製に用いた。 得られたブロック共重合体の薄膜を作製しモルフォロジーを観察したところ、ミクロ相分離構造が観察できた。このブロックポリマーをp型半導体として、PEOで修飾したフラーレンとのブレンドからなる薄膜を作製し、モルフォロジー観察及び光電変換素子の特性評価を行った。ブレンド膜においても相分離構造は観察できたが、規則正しく配向した構造は観察できなかった。分子量分散の広さや、基板との界面制御が適切でなかったことが原因と考えられる。光電変換特性は観察されたが、ブロック共重合体を利用することの優位性の確立には至らなかった。
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Research Products
(7 results)