2010 Fiscal Year Annual Research Report
大規模接触問題の領域分割法による並列解析手法の開発
Project/Area Number |
20560061
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
宮村 倫司 日本大学, 工学部, 講師 (30282594)
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Keywords | 接触問題 / 大規模解析 / 領域分割法 / バランシング領域分割法 / 並列計算 / 有限要素法 / 数理計画法 / 内点法 |
Research Abstract |
(1)BDD法による摩擦のない接触問題の解析コードの開発 本研究の目的のひとつは,次世代のスーパーコンピュータで大規模な接触問題解析を実現することであり,そのために,本研究で開発する解析コードのベースとなるBDD法に基づく非線形有限要素解析コードであるADVENTURE-Solidの解析機能の汎用化を先に行うこととした.しかし,当初予定していた接触解析機能の実装作業は遅れており,本年度には完成しなかった.マルチコア型CPUへのOpenMP,pthreadによる対応等の機能は完成した.以上の成果を日本機械学会計算力学講演会等において発表した. (2)摩擦のある接触問題への対応 引き続き,プロトタイプコードの開発を行い,スパースソルバーを用いたコードを完成させた.二つの直方体を滑らしたときの摩擦のある接触問題を例題としてコードのテストを進めた. (3)建築構造における接触問題 建築構造における接触問題(合成梁と柱の接触,2枚のALCパネル外壁の接触等)についてメッシュ作成の手法について検討した. (4)GPGPU対応 GPUを用いた接触判定アルゴリズムを検討,実装し,日本計算工学会で発表した.
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