2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20560228
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
渡辺 亨 Nihon University, 理工学部, 准教授 (80265933)
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Keywords | 振動制御 / 非接触制御 / 流体関連振動 / 超音波 / アクティブ制御 / アクチュエータ / プロペラ / 空気力 |
Research Abstract |
超音波を用いた音圧制振システムの研究においては,板ばねとレーザ変位センサを用いて音圧を測定するシステムを製作し,これを用いて音圧と距離の関係を計測した.それにより音圧が半波長毎に極大を取ることが確認された.これに基づき,振り子を電磁コイルにより強制振動させ,この振り子に対し左右から音圧を放射し振動を制御する実験システムを製作した.また,これと平行して,埼玉大学の高崎正也准教授の協力を得て,超音波振動子の固有振動数の変化に追従して励振電圧の周波数を制御しつつ,外部制御信号に応じて励振電圧の振幅制御を可能とする振動子励振システムを製作した.これらの実験システムと振動子励振システムを用いて振り子の強制振動に対する超音波による制振効果を計測し,周波数応答レベルで10dB程度の制振効果を得られることを確認した.これにより提案する音圧制御システムと,これを用いた非接触制振システムの周波数領域での有効性が確認された. 一方,プロペラ制振システムの研究においては,クレーン吊り荷を想定した振り子状の制御対象物を製作し,これに2基一組のプロペラ制振システムを,振り子の両端に2組対向してプロペラ推力が外側に向くよう配置した.それぞれのプロペラ制振システムは無線操縦によりオンオフ制御が可能である.この振り子装置に初期変位を与え,プロペラを回さない場合・全てのプロペラを定回転させた場合・振り子の振動方向のプロペラのみ回転させた場合の3通りの実験を行った.その結果,プロペラ制振システムには明瞭に制振効果が認められ,提案するプロペラ制振システムの原理的有効性を確認することができた.
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Research Products
(2 results)