2010 Fiscal Year Annual Research Report
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20560228
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| Research Institution | Nihon University |
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Principal Investigator |
渡辺 亨 日本大学, 理工学部, 教授 (80265933)
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| Keywords | 振動制御 / 音圧 / プロペラ / フィードバック制御 / 超音波 / クレーン / 非接触制御 / ピッチ角 |
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| Research Abstract |
昨年度までの成果を踏まえ、本年度は、主に実用化を目指した研究を行った。まず「超音波を用いた非接触振動制御」においては、空気浮上と超音波音圧を組み合わせた非接触振動制御の実現を目指し、実験装置を製作し完全な非接触支持の下での非接触振動制御実験を行った。実験装置の製作に際しては、シリコンウエハーを想定したサイズ・重量のプラスチック板を制御対象とし、下面および側面から微細穴により空気が噴出すような箱を製作し、この箱の上下をはさむように超音波振動子を配置し、差動音圧による制振制御を試みた。一応の浮上と音圧の印加には成功したが、空気浮上のための空気流が音場に作用し、予想とは異なる挙動が示された。今後はその挙動の解明を目指し検討を進める。一方、「可変ピッチプロペラを用いた空気力による振動制御」では、実大サイズの制御対象、具体的にはクレーンやヘリコプタなどからワイヤロープなどにより垂下された100kg程度の物体を想定し、これに取り付けて制振を行うような装置として、直径80cm程度の可変ピッチプロペラ制振装置の開発を行った。最初に全体の諸元を定め、これに基づいて機構的な設計を行ったが、プロペラピッチの可変機構の設計に時間を要したため、設計はほぼ完成したが詳細な部品図面の作成が間に合わず、試作に着手するまで到らなかった。今後はひきつづき試作装置の完成を目指し詳細な設計・実際の製造組立てを行っていく予定である。
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