2008 Fiscal Year Annual Research Report
ミリ波帯を用いた10Gbit/s次世代無線PAN伝送技術の研究
Project/Area Number |
20560346
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
梅比良 正弘 Ibaraki University, 工学部, 教授 (00436239)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
沢田 浩和 東北工業大学, 工学部, 講師 (10360067)
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Keywords | ミリ波 / MIMO / 無線PAN / チャネルモデル |
Research Abstract |
(1) ミリ波MIMOチャネルモデルの開発 本年度は, 研究実施計画に基づきミリ波チャネルモデルの開発に必要な自動測定システムの開発, および開発したシステムを用いた電波伝搬測定を行った. デスクトップ環境, オフィス環境, 自動車内環境で測定したデータを解析し. 各環境でのミリ波MIMO通信の可能性の検討およびチャネルモデルの開発を行った. また本研究を遂行するにあたり必然的に派生した研究として, 伝搬測定に必要となった広角指向性を有するアンテナの開発や, 伝搬測定の結果を踏まえた反射波を利用したミリ波通信の応用検討なども行った. 検討結果および開発したチャネルモデルはミリ波MIMO伝送技術の研究に必要不可欠である. (2) ミリ波MIMO伝送技術 本年度は, 研究実施計画に基づき, 送信側予等化と簡易な受信等化によるシングルキャリア変調・周波数領域等化方式の特性評価のためのシミュレーションプログラムを開発した. 評価の結果, 送信側予等化では誤り率特性は改善されるが, 送信信号のPAPRが大きくなり, シングルキャリア伝送方式の利点が失われることが明らかになったため, 研究方針を見直し, 受信側等化方式に絞ることとした. 開発プログラムによる成果として, 周波数領域補間を用いたチャネル推定法、CPの不要なオーバーラップFDEの特性改善への応用等の検討を行った. 検討結果および開発プログラムは、ミリ波MIMO伝送技術の研究, MIMO伝送シミュレーションプログラム開発のベースとなり, 必要不可欠である.
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Research Products
(16 results)