2008 Fiscal Year Annual Research Report
電子機器から放射される妨害波がディジタルテレビジョンに与える影響と評価法の研究
Project/Area Number |
20560360
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Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
Principal Investigator |
桑原 伸夫 Kyushu Institute of Technology, 大学院・工学研究院, 教授 (50336088)
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Keywords | ディジタルTV / アナログTV / 干渉 / Spread Spectrum Clocking(SSC) / FM変調波 / 任意波形発生器 / Mean Opinion Score(MOS) |
Research Abstract |
1電子機器から放射される妨害波のディジタルTV受言に与える影饗の把握 電子機器から放射される妨害波としてSpread Spectrum Clocking (SSC)波とクロック波を取り上げ,これらを,実際のディジタルTV信号及びアナログTV信号に干渉させ,その影響を調査した.検討に当たっては,これらを模擬する妨害波として前者はFM変調波,後者はAM変調波を使用し,周波数変換により,同時に両方のTV信号に妨害波を干渉させ,同じ画面で影響の評価が可能となるように配慮した.TV信号が受ける影響はMean Opinion Score (MOS)を用いて評価を行った.検討の結果,ディジタルTVの方がアナログTVに比べて妨害波による影響が小さいこと,AM変調波のようなスペクトル幅の狭い妨害波よりSSC波のようなスペクトル幅が広い妨害波の方が,ディジタルTVの場合,影響を大きく受けることがわかった. 2電子機器から発生する妨害波のモデル化 FM変調波と実際のSSC波とスペクトルがわずかではあるが異なるため,任意波形発生器を用いて,電子機器から直接得たSSC波および解析的に作成したSSC波を発生させた.これらのスペクトルを検討した結果,ほぼ理論通りのスペクトルが得られていることがわかった.次に,これらの波形をディジタルTV信号およびアナログTV信号に干渉させ,FM変調波を干渉させた場合との差異を調査した.その結果,アナログTV信号では僅かであるが差が存在するが,ディジタルTVでほとんど差がないことがわかった.
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Research Products
(1 results)