Research Abstract |
1.妨害波のレベル評価法 電子機器等からの妨害波を測定し,その値より擬似妨害波を作成してTV信号に印加して,TV信号が受ける影響を主観(MOS)により評価した.また,これらの妨害波の準尖頭値,APD(Amplitude Probability Distribution),平均電力を測定し,MOSとの関係を検討した.擬似妨害波やTV信号の測定では,市販の受信機では,TV信号の帯域幅での測定ができないため,広い周波数範囲の信号が受信できる受信機を作製し,その出力信号を処理することにより,TV帯域と同じ周波数帯域の信号を得て,これを任意波形発生器で発生させることにより擬似妨害波を得た.また,同じ信号を用いてAPD,平均電力を求めた.その結果,APD,平均電力による評価は妨害波の種類に対する影響が準尖頭値より小さいこと,APDと平均電力については,妨害波の種類に対する影響は同じ程度であることがわかった.この結果より,ディジタルTVへの影響を考慮した場合,APDか平均電力による評価が現在使用されている準尖頭値による評価より,妨害波の種類に対する影響が小さいことから,望ましいいことがわかった 2.ビット誤り率と受信画像の関係 ディジタルTV信号については,その復号時にビット誤り率(BER)の測定が可能であるので,BERの測定が可能な受信機により,模擬妨害波を印加した時のBERの変化と受信画像品質の関係を検討した.その結果,妨害波の種類によらず,BERと画像品質の間には一定の関係が成り立つことがわかった
|