2008 Fiscal Year Annual Research Report
地上デジタル放送対応の船舶用テレビアンテナシステムの設計及び開発
Project/Area Number |
20560382
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Research Institution | Toba National College of Maritime Technology |
Principal Investigator |
鈴木 治 Toba National College of Maritime Technology, 商船学科, 准教授 (20270275)
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Keywords | 地上デジタル放送 / 船舶 / プリアンプ |
Research Abstract |
平成20年度の概要「船舶の移動と受信との関係の調査と空中線系の開発」 船舶での地上波のテレビ放送は、陸上と比べ受信状態が安定しないなど劣悪な状況にある。 現在、船舶では家庭用受信機材(アンテナ、増幅器、受像器)で想定外の電界強度の弱い場所でも視聴していること、受信利得の低い無指向性アンテナであるので、デジタル放送の受信可能範囲は狭くなる。一方、地上デジタル放送のメリットは強電界での受信障害に強く、蓄積・表示させるサーバ型放送が利用できることである。 また、アナログ放送終了までに受信システムの改善等によりこれまで以上の船舶での情報収集の利便性を確保する必要がある。 本研究では、デジタル放送を船上で利用するための受信用のアンテナ系の開発と実用化を目指す。受信可能範囲を広めるためのアンテナの開発と自動利得可変型の増幅器を開発する。 停泊・航海中の船舶でアナログおよびテジタルテレビ放送の受信状況を測定した。 1.アンテナ直下で利用する増幅器は家庭用と異なり、AGCの時定数が短く、かつ、ダイナミックレンジが大きい必要がある。そして、アンテナの指向性は鋭くなく、かつ、自船構造物からの妨害波の影響を小さくできるアンテナである必要がある。これらをネットワークアナライザと電界強度測定器とを利用して客観的なデータを取得しながら開発した。 2.デジタル放送の受信状況を、既存の電界強度測定器によるビットエラーレートを用いて測定した。 3.移動体向けの1セグメント放送の受信を船上で試みたが、市販の装置では船舶での利用に適していないことがわかった。
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Research Products
(1 results)