2009 Fiscal Year Annual Research Report
階層型識別器を用いた高精度古文書文字認識とその応用
Project/Area Number |
20560389
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Research Institution | Matsue National College of Technology |
Principal Investigator |
堀内 匡 Matsue National College of Technology, 電子制御工学科, 准教授 (50294129)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 聡 松江工業高等専門学校, 情報工学科, 助教 (40342547)
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Keywords | パターン認識 / 機械学習 / 古文書文字認識 / 古文書読解支援 |
Research Abstract |
本研究では,認識部を大分類部と細分類部に分けた階層的な識別器を用いた高精度の古文書文字認識を実現することを第一の目的とする.さらに,第二の目的として,上記で得られた認識手法を用いて,初心者が読解困難な文字に対する読みの候補文字を複数個提示することにより古文書読解を支援するシステムを構築する. 本年度は,本研究の第一目的である「階層型識別器を用いた高精度古文書文字認識の実現」に重点を置くとともに,第二目的である「古文書読解支援システムへの応用」についても検討を開始した.具体的には,認識手法として,サポートベクターマシンを用いた手法,マハラノビス距離に基づく最近傍識別法を用いた手法を実装し,古文書翻刻支援システム開発プロジェクトが公開している古文書文字データベースHCDシリーズを対象とした認識実験を行い,認識性能を評価した.その結果,61字種の古文書文字に対して約96%という高い認識率が得られることを明らかにした.これらの成果に関して,国際会議International Conference on Innovative Computing, Information and Controlおよびシステム制御情報学会研究発表講演会,情報科学技術フォーラム,電気学会全国大会などにおいて成果発表を行なった.さらに,本研究の第二目的である「古文書読解支援システムへの応用」に向けて,古文書読解支援システムのプロトタイプシステムの実現方法について検討し,Windows版のアプリケーションとして試作した.
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Research Products
(5 results)