2009 Fiscal Year Annual Research Report
制振機能を有する接触縦リブ補強が円筒構成部材の耐震性能向上に与える効果
Project/Area Number |
20560455
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Research Institution | Toyota National College of Technology |
Principal Investigator |
忠 和男 Toyota National College of Technology, 環境都市工学科, 准教授 (20141898)
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Keywords | 制震 / 耐震 / 地震荷重 / 円筒 / 鋼製橋脚 / 繰り返し荷重 / 補強 |
Research Abstract |
平成21年度は,鋼管から切りだした素材試験片を用いた引張試験((1)),3体の円筒鋼管供試体の初期不整の測定((2)),および平成20年度に作製した6体の円筒鋼管供試体から次の3体を選択し,すなわちtype C1, type C2,およびtype C3の3体について静的繰返し載荷実験を実施した.6体の円筒鋼管供試体の特徴は,以下のとおりである.(1)type Aは補強を施さない円筒鋼管供試体,(2)type Bは補強リブ8枚を鋼管内部に溶接したものである.ただし,補強リブの形状は長さ200mm,幅16mm,厚さ2.3mmの矩形鋼板である.(3)type C1は補強リブ8枚を鋼管内部に溶接したもの.この補強リブは,typeBから低盤との隙間長さが1.2mm,切り欠き長さ11.1mmを切り欠いた形状である.(4)type C2はtype C1の隙間長さを1.2mmから8mmに変更したものである.(5)type C3はtype C1の切り欠き長さを11.1mmから6mmに変更したものである.(6)type C4はtype C1における補強リブ8枚の溶接位置を45度ずらしたものである. 実験結果から,(1)素材の引張試験により,鋼材の特性であるヤング係数,降伏応力,引張強度,伸びなどの材料特性を求めた.(2)円筒鋼管供試体の幾何学的形状の初期不整を測定し,鋼管の円周方向及び鋼管の関軸方向の結果を得たが,いずれも初期不整の基準値以内にとどまり,実験結果に及ぼす影響は少ないと判断された.(3)静的繰返し載荷実験による結果については,現在,実験データを解析中である.繰返し載荷結果から得られる荷重変位履歴曲線をもとに(1)耐荷力の低下傾向,(2)塑性率による変形性能の評価,(3)エネルギー吸収能による変形性能の評価の3パラメータを主に制振・耐震性能の評価を検討中である.
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