2008 Fiscal Year Annual Research Report
強制乾燥による乾燥収縮ひずみに基づくコンクリート系建築物のひび割れ原因推定手? ?
Project/Area Number |
20560513
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
長谷川 拓哉 Hokkaido University, 大学院・工学研究科, 准教授 (30360465)
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Keywords | コンクリート / ひび割れ / 乾燥収縮 / 強制乾燥 / 仕上材 / 屋外暴露 / レーザー変位計 / 環境条件 |
Research Abstract |
平成20年度は、下記の検討を行った。 1. ひび割れの実態調査 : 実建築物の内部・外部に発生したコンクリート・モルタルのひび割れについて、その発生状況とともに、発生部分の周辺環境条件(雨がかりの有無、日射条件など)、仕上げ条件(仕上材種類、劣化状況など)の調査を行い、基礎的なデータを得た。 2. 強制乾燥試験の試験方法に関する検討 : 強制乾燥試験のコア供試体への適用を考え、コア供試体の条件についての検討を行った。今年度は基礎的な検討として、コア供試体に相当する10φcmの長さを変えた供試体を作製し、その乾燥収縮率および強制乾燥収縮率の測定を行った。その際に、JIS A1129-1および3による測定とともに、レーザー変位計による測定を行った。そめ結果、コア供試体の長さが短い場合、標準乾燥収縮率の推定が難しい場合があること、レーザー変位計による測定はJIS A1129による方法と同等以上であるが、適切な測定位置を決定する必要があること等の知見を得た。この検討により、コア供試体による測定方法の方向性を得た。 3. 実環境下・仕上材を施工した場合の乾燥収縮ひずみの実測 : W/C、仕上材の条件を変えた供試体の屋外暴露試験を実施し、その温湿度変化の測定を行った。その結果、水セメント比によって湿度の変化が異なること、仕上材種類によって温湿度の変化が異なること等の知見を得た。これらにより、屋外暴露状態におけるコンクリートの温湿度変化の基礎的な情報を得た。
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