2010 Fiscal Year Annual Research Report
地方圏における市町村合併に伴う都市計画区域再編に関する研究
Project/Area Number |
20560569
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Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
中出 文平 長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (10172347)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
樋口 秀 長岡技術科学大学, 工学部, 准教授 (90293258)
松川 寿也 長岡技術科学大学, 工学部, 助教 (60444189)
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Keywords | 市町村合併 / 都市計画区域 / 区域区分 / 地方圏 |
Research Abstract |
平成20年度に、地方圏全体での市町村合併に関する概要把握の確認のためのデータベースと地理情報システムとを重ね合わせて、空間的に把握できる基盤を用意した。さらには、都道府県に対して線引き・非線引きの混在状況に対する対応の方針に関するアンケートを実施して、区域区分再編の意向を確認した。平成21年度には、線引き都市計画区域として統合しようとしている鶴岡市と前橋市、線引きと非線引きの都市計画区域を並存させようとしている富山市を詳細調査対象都市として抽出し、ヒアリング調査などを実施するとともに、区域再編の資料、合併協議の資料などを分析して、都市計画区域再編の課題を明らかにした。 今年度は、平成20年度の成果から都市計画区域の拡大を伴う区域再編の実績を有する、新潟県阿賀野市、長野県千曲市及び東御市、福島県二本松市、岩手県盛岡市を対象に、都市計画区域拡大の状況について、(1)指定の理由、(2)指定までの経緯などを明らかにした。その結果、都市計画区域の指定範囲として緩規制地域で開発が生じている部分を対象としていること、既存不適格建築物への対応が課題であること、住民に対する自治体の対応を充実させる必要があること、区域区分をする場合には、市街化調整区域での地区計画の活用等、地域の実情に合った土地利用規制を行う必要があること、などを明らかにした。 また、最終年度であることから、平成20年度のマクロな検討、平成21年度の区域区分に統一する都市計画区域の検討、平成22年度の再編に伴って都市計画区域を拡大した事例の検討、を合わせて、市町村合併に伴う都市計画区域再編の課題をまとめた。
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Research Products
(1 results)